2017年、ハンドメイドの新たな才能と取り組みに光をあてるコンペティション、「MAKERS’ AWARD」が設けられました。
ハンドメイドに携わる人へ一つの指標を示すことを目的にしたもので、一般からのエントリーを受け付け、
Handmade MAKERS’ 運営委員会の選考を経て、受賞者を発表。
「Handmade MAKERS’ 2017」の会場で授賞式が行われました。
第1回の受賞者は、ゴールド賞が May Me 伊藤みちよさん。
シルバー賞とブロンズ賞は、該当者無しとなりました。
幼少期から針を持ち、ミシンを踏み。縫製・パタンナー・デザイナーをしていた周りの方たちに学びながら、制作が生活の1部となり、デザインした服や衣装を制作。「シンプルで少し可愛らしく、長く愛用できるお気に入りの1着」をコンセプトに大人服中心にデザイン・制作。イベントや委託で作品販売の他、書籍で作品発表。不定期でWS担当。ヴォーグ学園にて定期講座講師担当。映画「繕い裁つ人」洋裁指導。
伊藤さんは、1人ではできなかったことを「ギルダ横濱」とコラボすることで、実現しました。
横浜捺染の職人集団の「ギルダ横濱」さんは、デザイナーでもある伊藤さんと出会ったことが、今回のHandmade MAKERS’への出展に繋がりました。
技術のある職人集団が、クリエイターと結びつくことの意義を示すことになりました。
また、横浜のシンボルをモチーフにした生地でデザインされたワンピースは、ハンドメイド界の外への発信も可能にしたという点が評価されました。
この度は、AWARDゴールド賞に選んでいただきありがとうございました。
横浜のプリントや染の職人さんで作るギルダ横濱さんと出逢い、横浜のシンボルである三塔をモチーフとした生地があると生地を見せていただいた時にそれを活かしてお洋服を作りたい!
横浜の地で生まれた生地に横浜在住の自分がデザインし、もしそれが横浜をアピールするユニフォームに使われたら……と妄想が広がりました。
1人では出来ないことも生地を、生み出す方との出会いによって作ることができ、広がる可能性も感じられたことがゴールドという賞に繋がり大変嬉しく思っています。
ありがとうございました。
2002年 | 委託と同時にブランドを立ち上げる |
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2004年 | HPを立ち上げ、Web ショップをオープン |
2005年 | オンラインで知り合った友人とユニットを組みイベントへ参加を始める |
参加したイベントの一つ、「ホームクチュリエ」で出版社から声をかけてもらい、雑誌の仕事が始まる。その後、様々な雑誌への掲載が叶う。
2012年 | 初めての著作本が日本ヴォーグ社より発売される 同時に、ヴォーグ学園の講師を始める また、日本ホビーショーへ出展 (以降、毎年出展) |
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2013年 | 著作本出版をきっかけに、NHK「すてきにハンドメイド」へ出演 著書第2弾、「May Meスタイルの大人の服」 |
2014年 | 映画「繕い裁つ人」で洋裁指導を担当 関西での個展が始まる(以降、毎年3月に開催) 著書第3弾「May Meスタイル大人のふだん着」 |
2015年 | 映画公開に向けテレビ出演等、プロモーションに参加 著書第4弾「May Meスタイル縫いながら覚えられるホームソーイングの基礎BOOK」 |
2016年 | デモンストレーションのワークショップ開催 著書第5弾「May Meスタイル大人のワンピースとチュニック」 |
2017年 | ギルダ横濱とのコラボにより、「MAKERS’ AWARD」ゴールド賞を受賞。様々なメディアへ取り上げられる 著書第6弾「May Meスタイル今日の大人服」の発売に伴い、オリジナルリネン作品を制作 |
2018年5月 | 主婦と生活社より著書「作って毎日着たい服」発表 |
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2018年5月10日 | NHKすてきにハンドメイド出演 |
2018年9月28日 | 日本ヴォーグ社より著書「May Meスタイル大人のまいにち服」発表 |
2018年10月27日~ 11月7日2018年10月27日~11月7日 |
出版記念の個展 小田急線向ヶ丘遊園 SunnyDaysにて |
2018年12月8日 | ハンドメイドイベント「てのことマルシェ」出展予定 |
2019年3月16日~ 3月24日2019年3月16日~3月24日 |
出版記念の個展 芦屋市スペースRにて |
※イベントや個展に向けた制作、著書や雑誌の制作等を中心に活動を展開
受賞受け、多方面から取材していただきました。
ハンドメイドを扱うメディアとは違ったジャンルのメディアへ取り上げていただきましたので、かなり周りの反応は大きく、今までとは違う方から、お声を掛けていただく機会が増えました。
賞をいただいたことによって、賞に恥じない自分でなければと改めて責任を感じています!
そして、受賞と自分の活動内容とで、また視点が広がり、次のやるべきことが見えてきた気がします!
横浜捺染の職人集団「共同組合ギルダ横濱」。
かつて、シルクロードを通って横浜に集まった生糸や絹製品は、横浜港から世界に向けて輸出されました。特にスカーフは、「横浜スカーフ」と呼ばれ、世界のハイメゾンがその技術を認めました。
その技術を継承する染めものづくりの匠の企業集団。あらゆるニーズに対応できるように、捺染、染色、製版、縫製など多種にわたる工程を一つにまとめ、21の企業で構成されています。
地元、横浜での開催は自分には大きな意味を持ち、MAKERS’ AWARDをいただく事となった「ギルダ横濱」さんとコラボして、作品を作り上げるきっかけ (目標) にもなりました。
MAKEする人と言う事で、クリエイターに光を当てたイベントと言う事でしたが、会場には、メーカーさんや手芸店や小売店も出展されておりましたので、クリエイター出展が主体のハンドメイドイベントとは、また一味違う感じがしました。
クリエイター出展がメインのイベントも、たくさんの来場者があり、それも良いとは思うのですが、セレクトされたクリエイターが集まることでお客様から、「ここは何か違うわね!」との声を多く耳にしました。
その分、それなりの覚悟と気負いもありますが『埋もれず、注目される』 エリアに出展できることは自身のブランドにとって、価値があることだと思いました。
2018年4月26日から東京ビッグサイトで開催された世界最大級のハンドメイドイベント「第42回 2018日本ホビーショー」。
伊藤さんのブランド「May Me」は、「MAKERS’ Selection」 エリアに出展されました。
来場者は3日間で、約14万人!!目の肥えたハンドメイドファンに、ブランドをアピールする絶好の場です。
実は、この出展、MAKERS’ AWARDの副賞として贈られたブースだったんです!
「大好きな物が集まったお気に入りのお部屋」と言う感じでしょうか。
お友達のクリエイターと一緒にブース作りを行いました。
人それぞれ考え方や方向性があるので一概には言えませんが、私の場合、1人でデザイン制作、お教室の準備、書籍作成を行っておりますので、活動できる時間に限りがあります。
出たいと思うイベントはたくさんあるのですが、選ばなくては身体が間に合いません (笑)。
色々な地域で開催されるイベントや、ライフワークとして毎年出ているイベントの他、初めて私の作品を見ていただける来場者の多い大きなイベントというのを基準に出展しております。
当初、お声掛けいただく全てのイベントに出展していた時期もありました。
しかし、徐々に増えたお仕事で、手が回らなくなり、ある方の助言で、出展するイベントを選ぶようにしました。
セレクトの基準は自分が、出たいか?出たくないか?出るべきかどうか?
自分の気持ちに素直に、自分なりのメリットを見極め、セレクトしています。
自分自身をブランディングする上で、出展イベントをセレクトするのは重要なこと。クリエイターとして成功するためには、セルフプロデュースする必要性を感じています。
定例化している活動をベースに、参加するイベントや企画など、構想を練っているところです!
近々のところとしては、下記を中心に活動を予定しております。
自分の作る物に真摯に、自分にしかできないことを探りオリジナリティを追求すると言う事を現在自分も遂行しております。
いつどんなオファーがあっても自信を持って取り組めるように自分磨きも重要だと思います。
オリジナリティや真似など壁にぶつかる事もあると思います。
むしろその壁が無ければ成長もないと思いますので、壁にぶつかりつつも楽しんで頑張って行きましょう~。
●ホームページ | http://www.mayme-style.com/ |
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●ブログ | https://mayme34.exblog.jp/ |